はじめに
落合博満氏の著書「落合博満 バッティングの理屈」を読みました。
この本は「落合博満の超野球学① バッティングの理屈」と「落合博満の超野球学② 続・バッティングの理屈」を再編集したものとなっています。
今回はこの「落合博満 バッティングの理屈」から特に参考になった・誰でも実践できると思った部分を紹介したいと思います。
概要
プロ・アマ問わず選手、指導者、すべての野球関係者が読むべき技術書。三度の三冠王に輝いた名打者・落合博満が現役時代に考え抜き、実践していた「野球の基本」を語り尽くす。
この本を読んで
私がこの本を読んで参考になった・誰にでも実践できると思った部分は「第2章 目とバッティング」内の「高打率を残すためには、目の錯覚と戦え」で述べられていた
「打席での足場の固め方」
についてです。
この節では正確にボールをとらえる確率を上げるためには
まず目の錯覚を最大限に解消することが必要だ
と述べており、そのための解決策として
投球を目で追っていくのではなく、投手のモーションから投げてくるボールの軌道までをひとつの景色として見ていくことだ。
と述べています。
この“ひとつの景色として見ていくことだ”とは投手やボールを
「中心視」ではなく「周辺視」
で投手やボールを視るということを意味していると考えます。
そして周辺視としてとらえた投手やボールの動きを記憶することに加えて、大切なこととして述べられていることが「打席での足場の固め方」についてです。
先に述べた投手やボールの動きを記憶するためには
常に自分が打席内で同じ位置に同じように立たなければならない。
と述べており、そのために打席内では
ラインを踏み消し、自分の感覚でいつもと同じ位置に立つ。
両足が平行になるまで掘ったり土をかぶせたりを繰り返した。
以上のことを行っていたと述べています。
前者はラインの誤差が立ち位置に影響する可能性を、後者は足場の傾きによる見え方への影響を排除することで目の錯覚の解消に努めよと述べています。
「立ち位置や足場の再現性を高めることで、ボールを正確にとらえる確率を高める」
と言えるでしょう。
これは打席に立つ際に意識・実践することなので誰でも行えることではないでしょうか?
おわりに
今回は落合博満氏の著書「落合博満 バッティングの理屈」から「打席での足場の固め方」について私が感じたことをお伝えしました。
私自身、打席に立つときの立ち位置はホームベースを基準に決めていましたが、足場はグランドによっては掘りにくいことや急かされることもあり、再現性が不十分なまま投球を迎えてしまうこともありました。
毎回完全に!とはいきませんが、できる限り再現性を高めて打席に立てるよう努めたいと思いました。
この「落合博満 バッティングの理屈」では全17章からなっており、他の章においても落合氏の考える バッティングの基本とは何か について技術的な面だけでなく精神面やコーチングに関しても述べられています。
バッティングの基本を理屈で理解したい、実践したい、伝えたいと感じた方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
最後までお付き合いいただきありがとうございました。