目次
はじめに
今回はボールパークドットコムより販売されている「PROTEIOS(プロティオス)」を使った型付けを行ったので、その様子やメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。
PROTEIOSについて
PROTEIOS(プロティオス)については下記のページでもお伝えしているため、興味のある方はご覧ください。
グローブ用トリートメント 「PROTEIOS(プロティオス)」を使ってみて
大まかにお伝えすると以下の特徴があり、
- 革の内部への浸透性が非常に高い
- 革の繊維(内部)に浸透しコンディションを整える
- 革に潤いを与える(保革)
- 革を柔らかくする
- 汚れを落とし、劣化を防ぐ
革に負担をかけず
革を柔らかくしたい
型付け作業に最適な物ではないでしょうか。
グローブ紹介
今回は以下の2つのグローブの型付けを行いました。
ATOMS製、硬式用(寺田レザー)、533g
Wilson製、軟式用、562g
方法
- 下準備
- プロティオスを吹き付ける
- 揉み込み
- 乾燥
下準備
プロティオスの吹付け前に下準備を行います。
レースにも満遍なく浸透させる、必要な部分を揉み込めるように事前にレースを解きます。
プロティオスを吹き付ける
グローブ本体、平裏、レース全体にプロティオスを充分に吹き付けます。
内部まで染み込むように手を使って擦り込みました。
グローブの重量は
ATOMSが533g→552gへ
Wilson が562g→570gへ
それぞれ増えています。
揉み込み
関節を作る部分を中心に揉み込みます。
途中、捕球面の革をハンマーやボールで叩いて伸ばしながら揉み込んでいます。
乾燥
風通しの良い日陰で乾燥させます。
1日も経てば充分に乾燥できています。
乾燥後の重量は
ATOMSが535g(+2g)
Wilson が562g(±0g)
となっています。
型付け後のグローブ
ATOMS
こちらは上記の手順を2回繰り返し、キャッチボールや守備練習に使用できる程度になりました。
重さは最初の533gから535gと2g増えています。
Wilson
こちらは上記の手順を1回行い、キャッチボールや守備練習で使用できる程度になっています。
重さは最初の562gに戻っています。
プロティオス型付けのメリット・デメリット
メリット
- 革への負担が少ない
- 環境や物品を揃えやすい
- 管理しやすい
- 短時間で行える
デメリット
- 複数回行う必要がある
- プロティオスが比較的高価
まとめ
プロティオスはグローブのトリートメント剤として開発されているため、革に負担をかけずに(むしろ保革できる)行える型付け方法だと思います。
物品もプロティオスの他には特別に必要な物がないため、誰でも行うことができます。
所要時間は揉み込みの程度にもよりますが、30分もあれば吹き付けから揉み込みまで行え、乾燥も雨やお湯に濡れたときほど繊細になる必要がないことも大きなメリットだと思います。
一方で湯もみと比べると、瞬間的な柔らかさは劣るように感じたので、一発でしっかり型を付けたい!という人には向かないと思いました。
しかし、プロティオスの効果で柔らかさが持続しやすいため、微調整しながら型を付けたい人にはおすすめだと思います。
また、プロティオスは1本(150ml)3,000円程度と比較的高価ではありますが、型付け以外にも普段の手入れや雨に濡れた後の手入れにも使用できるため、価格以上の働きが期待できます。
おわりに
今回はプロティオスを使った型付けについてお伝えしました。
自宅で自身で行う方法としては、従来の湯もみ型付けより低リスクで、オイル型付けより短期間で仕上げられる方法だと思います。
自身での型付けを検討されている方の参考になれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。