はじめに
今回はスマートフォンケース作成の第二弾になります。
第一弾は残念ながら失敗に終わってしまったため、第二弾では前回の反省を活かして作成を進めたいと思います。
前回の反省点としては
- トコ処理を省いた
- ウェットフォーミングが不完全だった
- カメラ枠などの処理手順の準備不足
- 縁の処理方法の確認不足
を挙げました。
今後の方針として、背面にのみ革を貼り付ける方法で作成する方針に切り替えました。
手順
- 裁断(カメラ枠の切り抜きも含む)
- トコ・コバ処理
- ケースへの接着
- 仕上げ
今回は以上の手順で進めたいと思います。
前回の反省を活かして裁断時にカメラ枠の切り抜きを行います。
また、側面の接着やスイッチなどの切り抜きが難しいため、背面にのみ革の貼り付けを行います。
使用物品
- 牛タンロー革 サイズ:A4サイズ 厚さ:1.0mm カラー:ナチュラル(前回も使用)
- スマートフォンケース
- たちナイフ
- カッターマット
- 定規
- ボールペン
- セメダイン(ヘラ付き)
- トコノール
- 綿棒
- コーンスリッカー
- サンドペーパー
今回は以上の物品を使用しました。
裁断
ケースの背面、カメラ穴に合わせて切り抜きます。
ケース本体もカメラ穴も四隅の曲線部分の切り抜きが難しいです。
型紙の必要性を感じます。
切り抜き後の画像がこちらです。
革の断端の段差を少なくするためにヘリをたちナイフで削っています。
トコ・コバ処理
トコノールを使用してトコとコバの処理を行います。
今回が初めての作業ですが、これは及第点だと思います。
(作業に熱中してしまい写真を撮り忘れてしまったため画像がありません)
ケースへの接着
続いてはケースへの接着を行います。
ケース背面に対する革のサイズ感はまずまずでしたが、カメラ穴の切り抜きの甘さが目立ちます。
仕上げ
仕上げとしてヘリの磨き上げと保革を行います。
コバ処理は一度行っていますが、ヘリの粗さが少し気になるためコーンスリッカーを使って傾斜をつけるように擦ってみました。
また、トコ・コバ処理の過程で革が汚れてしまったため、ステインリムーバーによる汚れ落としとデリケートクリーム、オイルでの保革を行いました。
おわりに
今回は第一弾での失敗を経てなんとか作成できましたが、完成度の点では納得できるものにはなりませんでした。
次回以降、より納得できるものを作るために以下の検討事項を挙げたいと思います。
- 型紙の使用
- 細かい部分の裁断方法の検討
- ヘリ落としの使用
まず「型紙の使用」は、裁断前の下書きで曲線部分を正確に書き取るために必要だと感じました。
トレーシングペーパーやプラシートなどを使用して作成物の型紙を作ると裁断までがスムーズに行えると思います。
「細かい部分の裁断方法の検討」は、今回はケース四隅の曲線部分とカメラ穴の切り抜きが難しく、完成度を下げてしまう大きな要因になったと考えます。
今の私の技術ではたちナイフですべての裁断を行うことは難しいと分かったため、カッターナイフや精密ナイフを使用することが望ましいのではないかと思います。
「ヘリ落としの使用」は、今回はヘリ部分を床面から削ることとコーンスリッカーを使って傾斜をつけるように銀面を擦りました。
より完成度を上げるためにはヘリ落としの使用も有効ではないかと考えました。
次回以降は何を作るかまだ決まっていませんが、今回の経験や検討事項を踏まえて、より完成度の高いものを作りたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。